母が遺したレシピに導かれ、母の人生を旅する、49日間の感動の物語。遺言は、「四十九日の大宴会」でした−。誰の人生にも必ず訪れる、大切な人との永遠の別れ。けれども、熱田家の母・乙美は、あまりにも突然逝ってしまった。夫の良平は何ひとつ感謝を伝えられず、人生の壁にぶつかり悩める娘百合子は、女として今こそ聞きたいことがあったのに、母はもう居ない。そんな折、熱田家に派手な服装の少女イモと、日系ブラジル人の青年ハルが現れる。生前の乙美に頼まれ、残された家族の面倒を見に来たのだというイモは、乙美がとある「レシピ」を書き遺していることを伝える。それは、料理や掃除など日々の家事にまつわる知恵や、健康や美容に関するアドバイスが、楽しいイラスト付きで描かれた手作りの〈暮らしのレシピカード〉だった。レシピに従って、少しずつ生活を立て直し始める父と娘は、その中の1ページに“自分の四十九日には大宴会をしてほしい”という、生前の乙美の希望を見つける。こうして、母の遺したレシピにいざなわれ、娘と父、イモ、ハルの4人での“四十九日の大宴会”までの奇妙な共同生活が始まるが―。母が遺したレシピに導かれ、母の人生を旅する、 49日間の感動の物語。 遺言は、「四十九日の大宴会」でした――。 誰の人生にも必ず訪れる、大切な人との永遠の別れ。けれども、熱田家の母・乙美(ルビ:おとみ)は、あまりにも突然逝ってしまった。夫の良平(石橋蓮司)は何ひとつ感謝を伝えられず、悩める娘百合子(永作博美)は女...