[ロンドン 15日 ロイター] -映画「アラビアのロレンス」の主演などで知られるアイルラン人俳優のピーター・オトゥールさんが14日、長い闘病の末にロンドンの病院で死去した。81歳だった。代理人が15日、ロイターに明らかにした。オトゥールさんは1970年代に腹部のがんを克服していたが、ここ数年は過度な飲酒と喫煙がたたって健康を害していた。50年以上のキャリアで数々の名作映画に出演してきたオトゥールさんだが、世界中の映画ファンの記憶に最も深く刻まれているのは、「アラビアのロレンス」で演じた英軍将校の役。1962年公開の同作では、第1次大戦中にオスマン帝国に対するアラブ反乱軍を支援した陸軍将校トーマス・エドワード・ロレンスを演じて喝采を浴び、アカデミー主演男優賞候補となった。アカデミー賞には計8回ノミネートされが、受賞は一度もしていない。