鶴田真由さんトークイベント!本日は、連日続けてきた深田監督トークイベントの最終日。ついに、鶴田真由さんが来場!なんと!鶴田さんは劇場で最終回をご覧になっていました。『ほとりの朔子』を観るのは2回目と言う鶴田さん。監督から「いかがでしたか?」と聞かれて「監督から聞かれると答えづらいですね(笑)」といいつつ「特にドラマチックなことは何も起こらないのに、そこにはすごく強く伝わってくるものがあるという感じがする映画でした。」今度は「監督としては映画はどう思っていらっしゃるんですか?思い描いていた様にできたんでしょうか?」と鶴田さん。監督は「基本的には満足していますが、半々です。半々というのは、監督の思う通りにいかないものがどんどんカメラの前に出てくる、そういう偶然の要素が僕にとってはすごく面白い。自分自身も撮ってみて脚本で思い描いていたもの違うものが出来上がってくる。それが面白いと思っています」鶴田さん「全てにわたって距離感があって、でもそれが心地いい。それが監督のものを観ている距離感なのかなと思いました。自分がそこに没入せずに俯瞰で見ていてひたすらいろんなことを感じていると言う、そのスタンスが深田さん独特のスタンスなのかなと感じています」監督「いつも意識している訳ではないんですが、出来上がったものを観ると多分、自分は一人称ではなく三人称で作りたいんだなと思います。ひとりの登場人物の気持ちに入れ込んでいくというより、関係性の中から、つながりとか、逆につながっていない部分、人と人との間にどうしてもある距離を描きたいんだなと思います。」鶴田さん「私自身も主観で入っていくものが多かったのですが、今回は、自分が演じた海希江はどこか一歩引いている部分があって、それがすごく心地よかった。あ、こういう距離感って私好きだったんだと初めてわかった。エキセントリックに入っていく方が好きなんだと思っていたけど、そうでもないんだと気がつきました」監督「つくり手の気持ちとしては、エキセントリックなキャラとかドラマチックなクライマックスで終わるというのは映画のひとつのスタイルとしてあると思うんですけど、実際、人生って、そんなにドラマチックなのかなと。僕たちの人生の98%はドラマチックでもエキセントリックでもない平凡なことの繰り返しなんですよね。ドラマチックな気持ちがあったとしても、その後にもだらだら続いていくのが人生なんじゃないかと」鶴田さん「だらだらの中にも、残りの2%のドラマチックな部分がほうぼうに種まきされているというのが感じられる。そこが伝わってくるポイントだったんだなと思いました」本日は長くなりましたが、今日のトークのほんの一部です。とても充実したトークイベントの様子が少しでもお伝えできていたらと思います。次のトークイベントは、1月31日(金)に漫画家のしりあがり寿さんをお迎えします。どうぞお楽しみに!その他、鶴田さんが共演した二階堂ふみさんについてとかは下記からチェックイン!http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140124-00000034-flix-movi