写真 Rueters 【ベルリン広瀬登】第64回ベルリン国際映画祭の授賞式が15日夜(現地時間)あり、コンペティション部門に出品された「小さいおうち」(山田洋次監督)でお手伝いさんのタキ役を演じた黒木華さんが銀熊賞の最優秀女優賞を受賞した。日本の俳優が同賞を受賞するのは、1964年の左幸子さん(対象作「にっぽん昆虫記」「彼女と彼」)と、75年の田中絹代さん(同「サンダカン八番娼館 望郷)、2010年の寺島しのぶさん(同「キャタピラー」)に続き4人目。 登壇した黒木さんは「まさか、この場に立てるとは思っていなかった。素晴らしい映画を撮った山田監督のおかげ。感謝しています」とあいさつした。 原作は中島京子さんの直木賞受賞作。昭和初期から第二次世界大戦中まで、東京郊外の中産階級の家で起きた恋愛模様を、同家に奉公したタキの目線で描いた。「小さいおうち」は現在公開中。 [毎日新聞]