[樋口尚文監督コメント}長谷川和彦監督の名作「青春の殺人者」HDニューマスター版(Blu-ray&DVD/キングレコード)。そしてぜひ観て頂きたいのが、空前絶後の長篇映像特典の長谷川監督インタビュー作品「『青春の殺人者』という事件の現場」。不肖私が総監督と聞き手をつとめさせていただき、総尺82分に及ぶ大作となりました(これでもゴジさんとご相談しながらずいぶんバッサリ切ったのですが、ゴジさんの興味深すぎる渾身の語りを切るに切れず困り果てました・・・)。大テーマとしては、とにかくずっと伺いたかった異才・田村孟の脚本と完成した映画作品の大きな違いについてグイッと踏み込み、ゴジさんからは秘蔵の田村孟から長谷川監督にあてた過激なる書簡も蔵出しして頂いて、脚本が監督の手で映画作品に生成されてゆく過程の熱いバトルを語って頂きました。この点だけでも本作は日本映画史の貴重な資料となるでしょう。ゴジさんとのお話で学んだ最も大きいことは、監督は欲張りでなくてはならない、というより常軌を逸したおねだり魔でなければならないということでした(笑)。その影響か?私もまるで納品まで時間ないなか、念願ののゴジさんインタビューを作るからには、ぜひサントラも(インタビューなのに!)付けたいと思い立ち、敬愛する作曲家の野崎美波さんに”共犯”をお願いし、”GOJI”のテーマほか珠玉の楽曲を時間ないなか仕上げて頂き、これがまた涙モノです。皆さま、この豪華Blu-ray&DVDをご購入頂いたあかつきには、まずこの大映像特典からご覧頂くと本篇で瞠目させられる箇所が満載になろうかと思いますぞ!! —http://www.cdjournal.com/main/news/hasegawa-kazuhiko/56627