巨匠大林宣彦監督最新作。宮崎駿、山田洋次など、日本を代表する監督が何故か共通にそれぞれ戦争というキーワードを取り入れた映画を立て続けに撮っている。「まだ、戦争には間に合いましたか?」と予告編の冒頭のナレーション。意味深なこの言葉。元病院長鈴木光男は92歳大往生で亡くなる。1945年8月15日を過ぎても、まだ樺太ではソ連との戦争が終わっていなかった事実があった。その地で彼が体験した事とは…孫達が集まり、生まれる事、死ぬ事。そして家族。大林監督は大自然あふれる北海道芦別市を古里の舞台にして、3.11以降の日本の再生を思考して生み出された作品だとメッセージに寄せている。作品のタイトル「なななのか」とは、49日の意味だという。監督 大林宣彦出演 品川徹、常盤貴子、村田雄浩、寺島咲、窪塚俊介、安達祐実。