かろうじて引き継がれた特車二課の遺伝子—しかし、長期的不況により、レイバーは無用の存在となっていた・・・20世紀末、テクノロジーの発達により登場した汎用人間型作業機械“レイバー”は、軍事、産業とあらゆる分野で急速に普及していった。それに伴い急増するレイバーによる事故や犯罪に備え、警視庁は特科車両二課パトロール中隊:通称パトレイバーを設立した。そして21世紀、長期的不況により、手間とコストのかかるレイバーは、無用の長物となり、大幅に人員を減らした特車二課は、レイバー運用経験の継続のために、かろうじて存続するのみとなった。いよいよ課の解散も噂される中、隊員たちは、今日も日々の業務に勤しんでいた・・・第一章:エピソード0 栄光の特車二課いまや特車二課の最古参となった整備班長シバシゲオ。彼が語る、今に至る特車二課の歴史とは?第一章:エピソード1 三代目出動せよ動かせば壊れる無用の長物となった98式イングラムと共に、延々と続く待機という名の怠惰な日々を過ごす特車二課。そこにくだる久々の出動要請に色めき立つ隊員たち。見事、華々しい出動を果たすことができるのか!?