「初体験マサラシステム『恋する輪廻』キネカ大森。4/6、10:30~」『踊って騒いで』なんて、鑑賞中に本当にできるんだろうか?主催者側の宣伝だけで、実際シラけたらつらいな?そんなことを思いながら開映20分前に劇場に到着。紙吹雪とクラッカーが入ったコンビニ袋を手渡された。席はすでに8割埋まっていて、最前列に司会者が立ち、右手にマイク、左手に缶ビールで客に話しかけていた。客席を見ると、サリーを着た人、額に赤い点を付けた人。客もかなり本気モードに入っているようす。司会者のみならず、こちらもすでにアルコールが回っているようだった。あわてて自分の席を確保して開演時間を待った。・1曲目は必ず立って踊ること・どんなに騒いでも怪訝な顔で人を見ないこと・クラッカーの内容物をスクリーンに当てないこといくつかの注意がなされ、とうとう本編がスタートとなった。まあ、賑やか賑やか。シラけるなんて杞憂に終わった。リピーターさんが多いらしく、タイミングが見事。ここで立つ、躍る、指笛を鳴らす、クラッカーを鳴らす。こちらがたじたじしてしまうほどの完璧な応援だった。この映画には、実際のボリウッドスターが大勢登場する。客のほとんどはそのスターたちをご存じのようで、ひとりひとりに大きな歓声と拍手とクラッカー音が与えられた。もう場内は足の踏み場もないほどの有様だ。もちろんそんなことは気にせず3時間はあっという間に経過。最後はみんなで床掃除をして、『お疲れ様でした!』と挨拶して〆。新しい映画の楽しみ方を教えてもらった、そんな1日だった。