キングレコード映像制作部/KING RECORDS【コーマン、HB!Part4】4/5に米寿を迎えた我らがR・コーマン先生作品をご紹介!第4回目は、コーマンを語る上で絶対外せない最重要怪作『侵入者』。R・コーマンのコメント:キングレコードが手掛けている私の作品は『デス・レース2000年』を筆頭にすべて大ヒット作だ。2作品を除いて。それは『侵入者』と『コックファイター』、ともに映画の出来は素晴らしかった。≪コネタ&見どころロングバージョン≫当時のアメリカでも社会問題となっていた南部での人種差別問題を真っ向から扱ったこの作品は、コーマンの全600本?700?におよぶフィルモグラフィーの中でも最も異彩を放つ真面目極まりない一作。宇宙人、バイク、おっぱい、爆発などがお得意のコーマンが、恐らくキャリアの中で最も「本気コーマン」を発揮。制作当時は様々な圧力や脅迫を受け、身の危険を感じながらも臆することなく制作、最後には自宅を抵当に入れてまで完成にこぎつけた作品。そんな『侵入者』はコーマンの輝かしい黒字企画連発の歴史の中でたった2本※、大赤字を喰らったうちの1本。この『侵入者』での経験を経て、コーマンは1966年『ワイルド・エンジェル』(『イージー★ライダー』の元となったコーマン史上最大ヒット作)や1967年『白昼の幻想』、その後のB級ながら娯楽性抜群の映画の数々を作っていったのです。アメリカン・ニューシネマの祖とも称されるコーマンのその後の流れを決定付けた「作家性的大成功」と「興行的大失敗」の二つを『侵入者』で味わったコーマン。その意味ではこの『侵入者』こそが現代まで脈々と続くアメリカ映画の流れを作った、その起点となった最重要作といえます。※赤字に陥ったもう一作は1974年『コックファイター』http://kingvideo.eng.mg/b18db©LOS ACTOS PRODUCTIONS,INC.