本年度も『午前十時の映画祭』が始まった。さっそく「オズの魔法使」をTOHOシネマズ横浜で観た。恥ずかしながら初見。これは、これは、褪せることのない名作だ。お話はもちろん音楽、踊り、構成、美術、すべてが素晴らしい。個人的に一番だと思ったのはイヌのTOTO。まるでCGでつくられたかのように、人間に合わせて動いている。ここまで完璧に演技をする犬なんてみたことがない、感服。本作を観てから「西の魔女が死んだ」等を観るべきだったんだなと、思い知らされた。古典と言われる名作はいろんな映画でモチーフに使われる。私は普段レンタルやTVでは映画を見ないので、なかなか機会がない。しかし名作と呼ばれるものに触れておくのは大事なこと。改めて思い知らされた。冒頭に『子供たちと子供の心を忘れていない大人たちへ』と出てくる。憂鬱な時、いらいらしている時、そんな時にこの映画を見るのはどうだろう。平静な自分を取り戻すのに、本作は素敵なセラピーだと思う。