第67回カンヌ映画祭は、最初の週末を終えて今年の傾向が見えてきた印象だ。前半は伝記ものがそろった。マイク・リーが19世紀のイギリスの画家、ターナーを取り上げた「Mr. Turner」、ベルトラン・ボネロがデザイナー、イブ・サン=ローランを描いた「Saint Laurent」、またオフィシャル部門とは関係ないものの、マーケットで上映されると同時に17日からフランスではVODでリリースされ話題を呼んだ、アベル・フェラーラがDSK(ドミニク・ストロス=カーン)事件を元にした「Welcome to New York」などが挙げられる。