映画「ゴジラ」評。樋口尚文の千夜千本 第13夜「ゴジラ」(ギャレス・エドワーズ監督)樋口尚文 | 映画評論家、映画監督。2014年6月17日 12時14分- ゴジラは「自然物」か?それとも「レスラー」か?映画史のなかで、ゴジラはふたつの貌(かお)を担わされてきた。ひとつは「自然物」、もうひとつは「レスラー」である。まずこのたびリバイバルされた昭和29年(1954年)公開の「ゴジラ」第一作において、ゴジラという存在はただ海から上陸して猛威をふるい、ただ去ってゆくのみの台風のごとき「自然物」として描かれていた。後に人気者として「人格」を持ち、マンガ「おそ松くん」のイヤミおなじみの”シェー”のポーズまで披露してしまうゴジラだが、第一作の名スーツアクター・中島春雄はひたすら人間的な無駄な動作を排除して抑制的に「怪獣」という生きものの本質をつかもうとしていた。すなわち、第一作のゴジラはたまさか海のどこからか現れて、能楽師さながらの漸進的な彷徨を繰り返し、たまさかそれが人間界に被害を与えてしまうのであった。、、、詳細は、下記までチェックイン! Yahoo!ニュースhttp://bylines.news.yahoo.co.jp/higuchinaofumi/20140617-00036306/