2014年7月12日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンクほかにてロードショー80歳を超えたカルトの巨匠が撮った、プリミティブで美しく、圧倒的な人間賛歌1970年に公開された、伝説的なカルト映画「エル・トポ」を、わたしは大学生のころに東京の名画座で観た。貼ってあったポスターは黒づくめのガンマンと荒野という典型的な西部劇風だったが、そのガンマンが決闘する相手がヨガの行者だったり、悟りを開いた宗教的見地の人だったりと、途方もなく得体のしれない映画だった。得体はしれないし主人公の行動理由はさっぱりわからないんだけれど、でもストーリーはちゃんとつながっていて、上映中わたしはずっとスクリーンを凝視したまま目を離せなかった。「リアリティのダンス」は、この「エル・トポ」の監督・主演だったアレハンドロ・ホドロフスキーが、23年ぶりに撮った新作だ。ホドロフスキーは「エル・トポ」と「ホーリー・マウンテン」の2作で、カルトの巨匠としての名前を確立したけれども、その後は映画から離れ、漫画の原作やタロットカードの研究などの道に行ってしまう。1975年にはSF映画の大作「デューン」を手がけようとし、サルバドール・ダリやミック・ジャガーといった超一流のスタッフ・キャストを集めるが、最終的に断念するという「事件」もあった。この話は最近、ドキュメンタリとして映画化されていて(「ホドロフスキーのDUNE」)、これはこれで超面白い。とはいえ、最後に映画を撮影してから四半世紀以上。年齢も80歳を越えている。かつてのカルトの巨匠が老いてから製作した映画……と聞くと、なんだか嫌な予感しかなかったが、観てみるとその予感はすべて裏切られた!、、、詳細は、下記までチェックイン! 映画.comhttp://eiga.com/movie/78867/critic/