2014年07月19日 18:30写真は『GODZILLA ゴジラ』に出演する渡辺謙とギャレス・エドワーズ監督 (C)AFLO 2004年の『ゴジラ FINAL WARS』を最後に銀幕から遠のいていた “ゴジラ”。そんな彼が10年ぶりに現場復帰。しかもその場所はハリウッド! ゴジラ・シリーズはこれまで全29作つくられているが、今回の『GODZILLA ゴジラ』は屈指の出来! 『TV Bros.』7/19発売号(東京ニュース通信社刊)では、ゴジラのヒロイズムを際立たせてくれた監督ギャレス・エドワーズのインタビューが掲載されている。 ギャレス監督は1975年、イギリス出身で、「東宝の1作目の『ゴジラ』を観たのはティーンエイジャーになってから」という。「英国のTV局がオンエアして、すっかり夢中になり、ビデオに録画して何度も繰り返し観たよ。当時から僕はSF好きで、そのなかでも、何かを語るためのメタファーとしてのSFというのが好きだった。最初の『ゴジラ』はまさにそれだったからね。これは僕が勝手に思っていることなんだけど、当時の日本ではヒロシマやナガサキについての映画はご法度だったものの、カイジュー映画というアプローチであれば検閲を通ったんじゃないかってね。そういう“深さ”があるからこそ最初の『ゴジラ』は素晴らしいんだと思うよ」とコメント。 本作でも東日本大震災や原発事故を思わせるシーンが描かれており、1作目の『ゴジラ』同様、反核のメッセージが込められている。 「『ゴジラ』へのオマージュとしてもフクシマのことや、原発は描きたいと思った。原発のある架空の街はフクシマを意識したことは確かだよ。『ゴジラ』が決して色褪せないのは、非常に意義のあるメッセージを発信したからだと思う。リアルでシリアスな映画は常々メッセージ性が高いけれど、たくさんの人が観てくれるわけじゃない。だからこそ、こういう娯楽性の高いポピュラーな映画にメッセージを込めることは大切なんだと思う」。 それにしても今回のゴジラは非常にヒロイック。今までにないクールさを誇っている。 「ヒーローというより、アンチヒーローかな。役者でいうとクリント・イーストウッドのイメージ。彼のアンチヒーローっぷりを際立たせるようにしたのには、彼がすでに有名人であるという前提があったからなんだ。普通の映画では、主人公の旅が描かれ、数多の経験を積み重ね、最終的にはみんなの共感を勝ち得るわけなんだが、ゴジラの場合は最初からキャラクターが出来上がっているから変わりようがない。その解決法として僕は、観客のゴジラの見方が変わればいいと考えた。映画の出だしでは怖い存在だが、徐々にヒロイックな存在へと変わるようにしたんだ。自然界と一緒で、たとえばハリケーンが来て家を破壊する。でも、また太陽が現れ、草木が育つ。ゴジラと観客の関係も、こういうふうな自然と人間の関係にしたかったんだ」。、、、詳細は、下記までチェックイン!『GODZILLA ゴジラ』作品情報「TV Bros.」公式サイト