『自由と壁とヒップホップ』上映&岡真理さんトーク●日時:2014年7月26日(土)午後6時30分~上映(6時20分開場) 1、午後6時30分~上映『自由と壁とヒップホップ』上映(86分)(2008年/パレスチナ・アメリカ/HDCAM/カラー/アラビア語・英語・ヘブライ語/86分/原題:SLINGSHOT HIP HOP)監督:ジャッキー・リーム・サッローム2、午後8時5分~岡真理さんのお話 3、質疑応答・感想意見交流(予定) (午後9時10分頃終了予定)●会場:ひと・まち交流館京都 第4・第5会議室(3階) 河原町五条下る東側 市バス「河原町正面」下車すぐ京阪「清水五条」駅下車 徒歩8分 地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分案内:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.htmlTEL:075ー354ー8711●参加費:1000円●主催:ピースムービーメント実行委員会 ●問合せ:TEL:090-2359-9278(松本) Eメール anc49871@nifty.com(山崎)●上映作品の紹介★公式HP→http://www.cine.co.jp/slingshots_hiphop/『自由と壁とヒップホップ』(2008年/パレスチナ・アメリカ/HDCAM/カラー/アラビア語・英語・ヘブライ語/86分/原題:SLINGSHOT HIP HOP)監督:ジャッキー・リーム・サッローム彼らの叫びが世界を変える!!過酷な環境で“今”を生きるパレスチナ人ラップミュージシャンたち。その希望へのメッセージが胸を熱くするパレスチナのヒップホップ・ムーブメントを取り上げた初めての長編ドキュメンタリ ー。自身もパレスチナにルーツを持つ女性監督ジャッキー・リーム・サッロームが描く、 若者たちの音楽による非暴力の抵抗。中東の若者たちに芽生えた、新しいカルチャーの動きを最先端で捉え、彼らが抱える社 会的問題や歴史的背景の複雑さを映し出す。ヒップホップと出会った若者たちは、音楽の力を使い、占領と貧困がもたらしている分 断(占領地に設けられた検問所や分離壁)だけでなく、ジェンダー差別や世代ギャップに至るまで、自分たちを分かつ様々な壁をのり越えようとする。そこから見えてくる、パレスチナやイスラエルのアラブ人の生き方や、彼らが模索する多 様なアイデンティティのあり方は、これまでの“アラブ人像“を大きく変える。【STORY】イスラエル領内のパレスチナ人地区で生まれた史上初のパレスチナ人ヒップホップ・グ ループ“DAM” 。彼らは言葉を紡ぐ。占領と貧困、差別により生きる意味を見いだせない若者たちのために。パレスチナ人としての誇りを失いかけている多くの人たちのため に。服役中の親を持ち、行き場のない子どもたちの前で夢を語り、社会的な制限や抑圧の多い女性たちに楽曲を提供し、ラッパーとして背中を押す。DAMの音楽は国境、年齢、性別といった壁を越える。そして、彼らに影響を受けたガザ地区や西岸地区の若者たちもまたヒップホップを志す。自身のおかれた苦難に立ち向かい、本来手にすべき自由を獲得するために。絶望的な状況をヒップホップのリズムに乗せ、歌うことは、これまで麻痺していた感情や思考を再び呼びさます。彼らの作り出す曲は、同じ境遇を生きる人々の大きな共感を呼び、熱狂を持って迎えられた。絶望から生まれた叫びが、多くの仲間たちの生きる希望に変わったのだ。そんな彼らにDAMは最高のステージを用意する。各地で活躍するパレスチナ人ヒップホ ップ・グループを集めての音楽フェス。しかし、お互いの居住地は分離壁や検問所により隔てられている。地理的、歴史的な断絶を音楽で補いあってきた彼ら。同じパレスチ ナ人として一緒に舞台に立ちたいという願いは、果たして叶うのか。【映画へのコメント】イスラエル占領下で分離させられ、爆撃され、移動も出来ない中で政治的メッセージをライムするパレスチナ人ラッパーたち。 多くの人が観ることで彼らの身を守れる。そして他人事じゃない。いとうせいこう(作家・クリエイター)Twitterより 「自由と壁とヒップホップ」を浴びて涙が止まらなくなりました。音楽が好きで好きで救われてここまで生きて来た私にはこの映画の音楽の役割はあまりにも切なかった。なにもかもが良かった。頼む、見てくれ、見てくれるだけでいいんだ。桑原茂一(CLUBKING主宰) “ヒップホップとラップの最高にパワフルで最高に愛すべきカルチャー がここにある”チャックD(ラッパー/パブリック・エナミー)●岡真理(おか・まり)さんのプロフィール【トーク】1960年東京生まれ。現代アラブ文学研究者。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京外国語大学でアラビア語を学ぶ。在学時代に、パレスチナ人作家ガッサーン・ カナファーニーの小説を読み、パレスチナ問題、アラブ文学と出会う。以来、現代世界に生きる人間の普遍的思想課題としてパレスチナ問題に取り組む。著書に、『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社、2000年)、『記憶/物語』 (岩波書店、2000年)、『棗椰子の木陰で 第三世界フェミニズムと文学の力』(青土社、2006年)、『アラブ、祈りとしての文学』(みすず書房、2008年)ほか。訳書にサイード・アブデルワーヘド『ガザ通信』(青土社、2009年)、ライラ・アフメド『イスラームにおける女性とジェンダー』(法政大学出版、2000年)ほか。