第17回:クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落なんとも悪趣味で醜悪な映画だなあ、と最初は思った。主人公は、リゾートマンションの共同所有ビジネスで大富豪になったデビッド・シーゲルと、元ミセス・フロリダの妻ジャッキー。このお金持ち夫妻の俗物ぶりが、ものすごい。タイムシェアリゾートビジネスで巨万の富を築いたデビッド・シーゲル(左)と、その妻ジャッキー写真7人の子供と、ボディガードや料理人、メイド、乳母など使用人は19人。自宅のインテリアはインチキなヨーロッパ宮廷風で品がない。壁にはシーゲル本人が19世紀貴族のような扮装をしている肖像画がデカデカと飾られてるし、子供部屋はディズニーランドのようだ。妻は胸をやけに強調するケバケバしいファッション。子供たちはひと昔前の渋谷のギャルみたいな雰囲気。ありあまるお金があるはずなのに、全体にチープさが充ち満ちている。シーゲル夫妻は、さらにすごいことを考える。フロリダに、ベルサイユ宮殿を模した巨大邸宅を計画するのだ。その大きさは、なんとホワイトハウスの2倍にもなる8400平方メートル! 中にはパリのオペラハウスを真似た映画館とか水族館とか、2万本のワインセラーとか。なんだか中国の新興成金みたいな発想だ。詳細は下記まで! 映画.comhttp://eiga.com/extra/sasaki/17/