第67回カンヌ国際映画祭コンぺティション部門に出品された、河瀬直美監督最新作「2つ目の窓」。奄美大島の雄大な自然と文化を背景に、主演の村上虹郎、吉永淳という若く力強いふたりの姿を通し、人間の生と死、脈々と続く命のつながりというテーマを、豊饒な映像で描き出した。自身のルーツでもある神の島に導かれるようにメガホンをとった河瀬監督に話を聞いた。2008年に初めて奄美を訪問。豊作を神に感謝する祭「八月踊り」や神託、土地に根差したシャーマン 「ユタ神様」など、神と人が共存する奄美独特の文化に深い感銘を受け、映画化を決めた。「私が今までにやってきた生と死の関係の表現、土地と自然、人間関係が奄美の文化によって表現されていると感じたのです」と島での印象を語り、その後、1年をかけて春夏秋冬の同地を訪れ、1週間で脚本を書き上げた。 映画.comhttp://eiga.com/news/20140726/4/