ハリウッドリメイクされた「すべて彼女のために」や韓国でリメイクされた「この愛のために撃て」など、フィルムノワールと現代アクションを融合させた作品で高評価を得るフランスの俊英フレッド・カバイエ監督。6月にフランス映画祭で初来日を果たしたカバイエ監督に、最新作「友よ、さらばと言おう」について熱く語ってもらった。優秀な刑事だったシモン(バンサン・ランドン)は、勤務中に起こしてしまった人身事故をきっかけに、出所後も家族と向き合わず、警備会社で働く無気力な日々を送っていた。かつてシモンとコンビを組んでいたフランク(ジル・ルルーシュ)は、そんな元相棒を見ていられず何かと世話を焼くが、シモンは一向に変わらない。そんなある日、シモンの息子がマフィアの裏取引を目撃してしまい、2人は命を狙われたシモンの息子を守るため、再びコンビとなって凶悪組織に立ち向かっていく。たとえ同じ題材・脚本でも、監督によって映画のトーンやテイストは大きく異なるもの。カバイエ監督は、これまでの“愛する者のために全てを投げ打つ男”というモチーフを根幹としながら、本作では男の友情や絆にもフォーカスを当てている。「このストーリーを描くにあたり2つの方法があったと思う。復讐劇を描くこと、もしくは友情にフォーカスを当てて贖(しょく)罪を描くこと。僕は後者を選んだ。自分のせいで家族がバラバラになってしまった男の贖罪。その方がヒューマンな物語に厚みが出ると思ったんだ」と、“つぐない”を意味する原題「Mea culpa」に込めた思いを語った。、、、「友よ、さらばと言おう」は8月1日より公開。詳細は下記まで!映画.comhttp://eiga.com/news/20140731/11/