週末です。今週は、夏休み作品はほぼ出揃ったせいもあり、公開作品の数は少なめ…。中では、夏休みエンタメでは邦画の『るろうに剣心 京都大火編』が目立っています。そんな中、シネフィルアジアがイチオシにしたのは『ぼくを探しに』と『イーダ』。前者は、アカデミー長編アニメーション賞を受賞した「ベルヴィル・ランデブー」や、ジャック・タチの遺稿をもとに映画化した「イリュージョニスト」などで知られるフランスのアニメーション作家シルバン・ショメが、初めて手がけた実写長編作。仏文豪マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」のエッセンスも織り交ぜたファンタジー溢れる作品となっています。後者は、歴史の波に翻弄された戦後ポーランドを背景とした少女の成長物語を、パベウ・パブリコフスキ監督が、モノクロ&スタンダードによるクラシックな映像美で叙情的に描いています。その他、ツイ・ハーク監督の中国で大ヒットを記録した怪奇アクションアドベンチャー『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』や大ヒットを記録したイギリスのミュージカルを映画化した『サンシャイン 歌声が響く街』、フレッド・カバイエ監督が、男同士の友情を軸に描くサスペンスアクション『友よ、さらばと言おう』も公開。先週に引き続き、巨匠イングマール・ベルイマンの特集上映作品としては『冬の光』。邦画では、染谷将太と黒川芽以の主演で柳町光男や相米慎二、石井聰亙らの作品で撮影監督を務めてきた名カメラマンのたむらまさき監督による『ドライブイン蒲生』が大注目作品!ウエダアツシ監督の『リュウグウノツカイ』も気になります。他には『しもつかれガール』『恋のプロトタイプ』『シェリー』『放課後ロスト』『いっツー THE MOVIE』などが今週スタート。アジアものは人気K-POPグループ「超新星」のユナクとグァンスの共演『この世の果て』。ドキュメンタリーは『おばあちゃんが伝えたかったこと カンボジア・トゥノル・ロ村の物語』異色なのは、伊藤有壱監督がコマ撮りとデジタルワークを融合させたネオクラフトアニメーション技法でつくった『Blue Eyes in HARBOR TALE』です。今週もどの作品を見ようかと悩んだら、シネフィルメンバーは「#予告」で予告チェックして下さいな。今月もシネフィルアジアを宜しくお願いします!!!!!良い週末を…。