これは「FRANK」という映画の主人公(?)フランクがかぶっているお面です。レプリカね。 フランクはバンドリーダーとしてボーカルと作曲をしているのですが、このお面を決して脱ぎません。 このバンド、パンク、というか、アンビエント、というか、かなりシュールな歌曲をやってます。そのシュールさはフランクのもの。でも、メンバーはフランクの「才能」に惹かれて彼とともに活動しています。 そこにひょんなことから加わることになった「ヘーボン」なキーボードがそのバランスをかき回すことになるのですが?! うーん、へんてこな設定のシュールでポップな音楽・青春映画なんだけれど、結構私にはイタイ作品でした。あぁ、みにつまされる。 で、このお面をかぶっていて全然顔を見せないフランクを演じているのがマイケル・ファスベンダー。若き日のマグニートーとか、サディスティックな農園主とか、セックス依存症のエリートサラリーマンとか、ヒースクリフとか、ハンガーストライキする活動家とか演じて注目の俳優なんですが、彼の歌が変で美声でいいんですね。パフォーマンスもイっててヨロシイ。 「イングローリアス・バスターズ」で何の役にも立たなかったドイツ語をしゃべれるイギリス軍将校役の変ぶりを心して演じていた人なのでこういう不思議ちゃんな役もできてしまうのだな、と思ったりしました。