「「半島へ」で谷崎潤一郎賞と親鸞賞を受賞された時の、東京会館での授賞式でお目にかかったのが最後になりました。朗読会のごあんないをいただいたときの、手のぬくもり、、あでやかな着物姿がおもいだされます。とても魅力的なかたでした。ご冥福をお祈り申し上げます。」作家で詩人、稲葉真弓さん死去。2014.8.31 23:44写真・死去した稲葉真弓さん 「半島へ」などの小説で知られる作家で詩人の稲葉真弓(いなば・まゆみ)さんが8月30日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。64歳。愛知県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は置かない。 昭和48年、小説「蒼い影の傷みを」で婦人公論女流新人賞。1970年代の東京を描いた小説「エンドレス・ワルツ」(平成4年)で女流文学賞を受賞、若松孝二監督によって映画化された。「海松(みる)」で川端康成文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞を、「半島へ」で谷崎潤一郎賞と親鸞賞を受賞。今年、紫綬褒章を受けた。詩集に「連作・志摩 ひかりへの旅」など。産経ニュース