昨年、フランスはパリで開催された映画作家ジャック・ドゥミをめぐる展覧会が、満を持して日本にやってくる。「誰それ?」と言われるかもしれないが、彼が監督した『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』といった“ポップでキュートなミュージカル映画”を単体で知っている人は多いはず。このことからもわかるように、上記2作だけがドゥミという作家とは切り離されて受容されているのが日本の現状だ。従って、“歌わない”台詞(せりふ)劇はもちろん、ドキュメンタリーから政治色の強い作品まで幅広く手がけているドゥミの多彩な顔が日の目を見ることはほとんどない。スチル写真や撮影スナップ、美術デッサンや製作資料などを通して、彼の映画作家としての歩みをまるごと見渡せる本展は、そうしたこれまであまり顧みられることのなかった彼の一筋縄ではいかない魅力を知ることができる貴重な機会となるだろう。 詳細は下記までチェックイン![BRUTUS]http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/13235/1.html