第71回ベネチア国際映画祭も折り返しに入り、話題作やさまざまなイベントが開催されている。コンペティションでは、以前から注目度の高かったファティ・アキンの138分の大作「The Cut」が披露された。1915、16年のトルコにおけるアルメニア人虐殺の歴史を題材に、混乱のなかで娘たちと生き別れになった父親の娘探しの旅路を描く。トルコからキューバ、果てはアメリカに行き着く見応えのある物語だが、後半やや冗長に感じられるのが難点か。一方、意外な府兵はフランスの若手監督ダビッド・オエロファンの「Loin des hommes」だ。アルベール・カミュの短編をもとにした本作は、50年代アルジェリア独立運動に伴う動乱のなか、殺人犯と、彼を連行するはめになった村の教師の砂漠の彷徨をスリリングに描く。詳細は下記まで!映画.comhttp://eiga.com/news/20140903/15/