今週は、ハリウッド大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が公開されました。全米でも大ヒットの中での公開、マーベル史上最大のヒット…。いい加減な性格でプレイボーイなトレジャーハンターが、利害関係で知り合う4人の仲間と銀河滅亡の危機を阻止する戦いに巻き込まれていく姿を描いた宇宙SFファンタジー。主人公は、70年代ポップスに夢中というギャップもイカしています。ミニシアター系では『リスボンに誘われて』がオススメ!「ペレ」「愛の風景」の名匠ビレ・アウグスト監督が全世界で発行部数400万部を突破しているパスカル・メルシエのベストセラー「リスボンへの夜行列車」を映画化。ヨーロッパの名優が豪華に共演です。モノクロ映像で、ニューヨークでモダンダンサーを目指す女性を描いた『フランシス・ハ』も外せません。「イカとクジラ」のノア・バームバック監督作品の注目作です。アジアからは、中国で大ヒットした『So Young 過ぎ去りし青春に捧ぐ』が日本公開です。中国4大女優のひとりに数えられるビッキー・チャオの初監督作で、人気ネット小説を映画化した青春群像劇。何しろ中国でハリウッド映画に混じり120億円の興行収入を上げた。大改革に揺れ、新しい価値観と古い価値観が混在する90年代の中国を舞台に、青春を謳歌する主人公たちの淡く切ない初恋をノスタルジックに描いています。韓国映画は、2本のサスペンスが登場コン・ユが家族を殺した犯人を追う脱北者役を熱演している『サスペクト 哀しき容疑者』 とオム・ジョンファが愛する娘を失った母親役を熱演し、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で最優秀主演女優賞を受賞した『悪魔は誰だ』です。邦画大作は、シリーズ完結編となる『るろうに剣心 伝説の最期編 』。前作「るろうに剣心 京都大火編」はアジアでも大ヒット。大友啓史監督も絶好調。周防正行監督の『舞子はレディ』も、シリアスな作品が続いた周防監督作品としては、ミュージカル仕立てのエンターテイメントで、京都の舞妓を目指す少女の成長物語を描いています。新人 上白石萌音にも注目!日増しに、前評判が高まってきているのが『海を感じるとき』市川由衣、池松壮亮の共演が話題になっています。原作は中沢けいが1978年に発表し、当時18歳でセンセーショナルに群像新人賞を受賞した文壇デビュー作。安藤尋が監督、脚本は荒井晴彦。「ある優しき殺人者の記録」が公開中の白石晃士監督は、もう一本新作『殺人ワークショップ』が公開されます。今回は白石監督が講師を担当した俳優コースの実習作品として作られた作品に、さらなる編集を加えた「完全版」として劇場公開。最後に、レイトショーでの公開ながら、評判になっているのが竹葉リサ監督のクローンに恋する恋愛映画『さまよう小指』。長編初挑戦で、ゆうばりファンタスティック映画祭で最高賞を受賞。リズム感のあるポップでキュートな映像にSNSでも話題になっています。