今週は、ハリウッド永遠の名作シリーズの大作映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』が公開しました!本国では、シーザー役=アンディ・サーキスはオスカー候補になり得るのか?という論争にもなっているらしいですが、そのぐらい表情豊かな演技となっているという裏返しでもあります。シネフィルアジアでも、FB版で今日までタイトルカバーに挙げていました。さて、今日からFB版カバーは『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』に変わりましたが、この作品も今週から公開です。現存する世界一の舞台演出家と言われるピーター・ブルックの演出の秘密に迫ったドキュメンタリー。息子であるサイモン・ブルックが監督を務め、これまで門外不出とされてきたワークショップの風景を世界で初めて映像化した作品です。巨匠と呼ばれる人は多く各分野にいますが、世界を魅了するホンモノの登場!演劇観や人生哲学までを浮かびあがらせていきます。もう一本、オススメなのが『フランキー&アリス』。アカデミー女優ハル・ベリーが解離性同一性障害を患ったストリッパーを演じています。実在の女性をモデルにした衝撃の実話。史上最高の演技。彼女でしか演じえ なかったと評判も高い作品です。もうひとつの魅力が、音楽です。クール・アンド・ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」から、マーヴィン・ゲイ、マイルス・デイビス、T.REX、エヴァリー・ブラザーズ。そして、最後を締めくくるのは、グラミー賞最多受賞者のスティーヴィー・ワンダーの「Higher Ground」70年代の風俗やファッションにあわせて、この音楽センスはそそられますよ。ヨーロッパ作品は今週は、大人の映画2本が公開され見逃せません。「ハートブレイカー」のパスカル・ショメイユ監督がメガホンをとったフランスでも大ヒットのラブコメディ『バツイチは恋のはじまり』と、「ノッティングヒルの恋人」「私が愛した大統領」のロジャー・ミッシェル監督が手掛けた、結婚30年の記念旅行の熟年夫婦の物語『ウィークエンドはパリで』。その他、9月20日公開作品は「ビフォア・ミッドナイト」のイーサン・ホーク&「スプリング・ブレイカーズ」のセレーナ・ゴメス共演の『ゲッタウェイ スーパースネーク 』。 元ニューヨーク市警の警察官ラルフ・サーキが、自らの体験をもとにつづった手記を映画化した、実録サスペンスホラー『NY心霊捜査官』。謎のクリ―チャーが科学者たちを襲うSFサバイバルアクション『パラサイト・クリーチャーズ』。クレイグ・フェアブラス主演で、名優ジェームズ・カーンなども共演のアクション『傭兵奪還』などです。邦画では、中井貴一の主演で阿部寛、広末涼子が共演の『柘榴坂の仇討』。浅田次郎の短編を、「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」の若松節朗監督が映画化しました。シネフィルアジアが注目は、監督デビュー作「ももいろそらを」で東京国際映画祭・日本映画「ある視点」部門で作品賞をはじめ世界の映画祭デビューを成し遂げた小林啓一監督の『ぼんとリンちゃん』。監督第2作目は、オタクたちの愛と正義をテーマの作品で、注目を集めています。他には、大人気シリーズの、「マメシバ」第4作『幼獣マメシバ 望郷篇』や、同じくシリーズ劇場版第2作『トリハダ 劇場版2』も登場!ぴあフィルムフェスティバルやゆうばり国際ファンタスティック映画祭で受賞した「大拳銃」や、「へんげ」の気鋭・大畑創監督、清水崇がプロデュースの『劇場版 稲川怪談 かたりべ』が超絶恐ろしい仕上がりに!シェアハウスの住人たちを描いた、池田千尋監督の「ミスターホーム」。「NANA」「黒執事」の大谷健太郎監督がメガホンをとった『がじまる食堂の恋』。「ROUTE42」「ラーメン侍」の瀬木直貴がメガホンをとった『カラアゲ★USA』、などの作品が公開されます。さあ、今週も素敵な映画との出会いがありますようにーー。