1964年、16歳の時に制作した短編『調子の狂った子供たち』で神童と呼ばれ、ヌーヴェル・ヴァーグとウォーホルに映画を学び、歌姫ニコとともにアンダーグラウンド映画を牽引したフィリップ・ガレル。ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞の『ギターはもう聞こえない』(1991年)では1988年に急逝したニコとの生活を、『恋人たちの失われた革命』(2005年)では五月革命に挫折した自身の姿を描くなど、作品の中に自身の人生を反射させつづけてきた彼の最新作は、父モーリス・ガレル(2011年没)の30歳の頃の実話であり、彼の実の家族──息子ルイ、娘エステル(ルイの妹役)、妻キャロリーヌ・ドリュアス(脚本)──がその物語を彩る。30歳の父モーリスを息子ルイが演じ、離婚した親とその恋人の間をさまよう子供が、すなわち当時5歳のフィリップ・ガレルである(本作の設定では娘になっている)。「父の恋人に好感を抱いていた私は、知らぬ間に自分の母を嫉妬させていた」とガレル自身が回顧しているとおり、劇中では夫婦同士や恋人同士の間にとどまらない嫉妬のドラマが浮かび上がる。以下に、本作における脚本スタイルや撮影手法などについて語るフィリップガレル監督のインタビューを掲載する。詳細は下記よりチェックイン![web dice]http://www.webdice.jp/dice/detail/4396/