元歌は、エドガー・イップ・ハーバーグ作詞、ハロルド・ハーレン作曲で、『オズの魔法使』の主演女優ジュディ・ガーランドが歌って大ヒットし、アカデミー主題歌賞に輝いた名曲。このとき、ジュディ・ガーランドはわずか14歳で、スタジオ幹部から「14歳の少女が歌うには大人びている」とクレームが付き、この歌唱シーンはカットされかかった。だが、プロデューサーのアーサー・フリードが猛反対し、結局残されることになった。今では、エリック・クラプトン、キース・ジャレット、サラ・ヴォーン、ローズマリー・クルーニー、フランク・シナトラ、ジミ・ヘンドリックス、エラ・フィッツジェラルド、レオン・ラッセル、イングヴェイ・マルムスティーン、レイ・チャールズ、ジェフ・ベック、美空ひばり、江利チエミ、松任谷由実などがカバーし、世界的なスタンダードナンバーとなっている。01年に全米レコード協会等の主催で、投票により選定された「20世紀の名曲(Songs Of The Century)」で、ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」を押しのけ、第1位に選ばれている。