今年いちばんの冷え込みとなった昨日 10 月 23 日、第 27 回東京国際映画祭が開幕しました。六本木ヒルズに敷かれたレッドカーペットには、フェスティバル・ミューズを務める中谷美紀さん、スペシャルアンバサダーの嵐のみなさんやフェス ティバル・ナビゲーターのハリー杉山さんと岡本あずささんの他、国内外から多くの映画人が登場し、沿道のファンの握手やサインに応じました。 オープニング作品であり、東京国際映画祭での上映がワールド・プレミアとなる『ベイマックス』の製作総指揮のジョン・ラセターさんは、「コンバ ンワ!東京は『ベイマックス』に非常に大きな影響を与えており、私たちがもっとも愛するふたつの都市、サンフランシスコと東京を融合させた 街を舞台としています。ワールド・プレミアを東京で開催することを嬉しく思います」と、コメントしました。また会場を TOHO シネマズ 六本木ヒルズ スクリーン 7 に移し、笠井信輔さんが司会を務めるオープニングセレモニーが開催されました。会 場には高円宮妃久子殿下にご臨席を賜り、また、知的財産戦略、クール・ジャパン戦略担当の平将明副大臣、知的財産戦略、クール・ ジャパン戦略担当の松本洋平大臣政務官、そして伊藤達也衆議院議員をご来賓としてお迎えいたしました。まずは TIFF スペシャルアンバサダーの嵐が登壇し、「クール・ジャパンの一環と言えるこの東京国際映画祭にかかわることができて、メンバー 一同大変嬉しく思っています。また、僕たちは4年前から観光立国ナビゲーターとして、日本を海外のみなさんにアピールするお手伝いをさ せていただいております。海外の方へ日本の良さを伝えるためにどうすればよいのか、それはまず僕らがこの日本という国と向き合ってみようと いう結論にいきつきました。改まって向き合ってみると、自分たちも知らなかった日本の魅力というのが本当にたくさんあって、自分たちが暮ら すこの国をもっともっと好きになりました。映画祭の期間中は、海外からもたくさんのゲストの方にお越しいただくので、これを機会に日本の良 いところをたくさん知っていただき、ここ東京そして日本のことを好きになっていただき、そしてまた日本に来たいと思っていただければ、僕たちとし ては嬉しく思っています」と、メンバー全員より、代わる代わるコメントをいただきました。安倍晋三総理大臣からは、「今年も東京国際映画祭がスタートしました。27 回目を迎えたこの映画祭は毎年新しいチャレンジをしていま す。今年は秋元康さんのプロデュースのもとに新たなチャレンジをし、北野武さんにもいろいろなことをお願いして、まさにオールスターで日本の 素晴らしさを、クール・ジャパンを世界に発信をしていただいていると思います。嵐のみなさんにも協力をいただいて、今日もお越しいただいた おかげで外は雨模様になっていますが、まさに嵐を呼んでもらいたい、嵐を引き起こしてもらいたいと思います。まさにこの東京、日本はアジア のゲートウェイであり、東京から日本から世界へ、東京へ行こう、それをまさにこの東京国際映画祭の合言葉にしたいと思います。また、 2020 年には、この東京でオリンピック、パラリンピックが開催されます。スポーツだけではなく、文化や芸術や経済、そして技術で日本が世界 の真ん中で 2020 年までに輝く国にしたいと思います。この映画祭が大成功に終わり、そしてさらに日本の映画界が発展し、そして私たちや 世界にもっともっと夢や希望、勇気を与えてくれることを祈っています」と、力強いエールをいただきました。さらに、今年の東京国際映画祭の各部門の審査委員、そしてコンペティション部門の国際審査委員が紹介されました。これからのアジア映 画界をリードしていく若い監督の作品を集めた「アジアの未来」の審査委員にはキャメロン・ベイリーさん、ジェイコブ・ウォンさん、ヤン・イクチュ ンさん。今年より「アジアの未来」部門に新設された、「国際交流基金アジアセンター特別賞」の審査員の安藤裕康さん、そして佐藤忠男さ ん。日本から世界へ、強い個性のある作品を紹介する「日本映画スプラッシュ」の審査員のトニー・レインズさん、クリスチャン・ジュンヌさん、 熊切和嘉さん。また、「コンペティション」のイ・ジェハンさん、ロバート・ルケティックさん、エリック・クーさん、デビー・マクウィリアムズさん、品川ヒロ シさん、そして審査委員長のジェームズ・ガンさん。審査委員を代表してジェームズ・ガンさんは、「私には 3 人のヒーローがおり、それはウルト ラマン、仮面ライダー、そして黒澤明監督です。ですので、東京国際映画祭に来ることができて非常に嬉しく、光栄に思っています。真実を 描いた映画、重要なメッセージ性がある映画を見るのを楽しみにしています」と、コメントしてくださいました。東京国際映画祭のフェスティバル・ミューズを務める中谷美紀さんは、「東京国際映画祭は文字通り、さまざまな映画を見ることができるお 祭りです。映画という共通言語をもとに、さまざまな国の文化に触れることのできるまたとないチャンスです。どうぞみなさまお気軽に足をお運 びいただいて、劇場で映画を味わう楽しさをぜひ感じてください」と、ご挨拶されました。最後に、オープニング作品である『ベイマックス』のドン・ホール監督、クリス・ウィリアムズ監督、プロデューサーのロイ・コンリさん、ディズニー・アニ メーション・スタジオのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのアンドリュー・ウィルシュタインさん、製作総指揮のジョン・ラセターさん、そして日本 語版の声優を務めた小泉孝太郎さんと菅野美穂さんが登壇。東京国際映画祭でのオープニングにあわせて本作を完成させたというドン・ホ ール監督は、「『ベイマックス』は日本、そして日本文化に非常に多くのインスピレーションを受けており、いわば日本へのラブレターだと考えてい ます。東京国際映画祭のオープニング作品として上映されることを非常に嬉しく思っています」と、語りました。クリス・ウィリアムズ監督は、「私 たちは今まで、日本の美意識や感性に非常に影響を受けてきました。今回の上映をとても光栄だと思いますし、誇りに思っています」と、語り ました。オープニングセレモニーが閉会となった会場では、オープニング作品である『ベイマックス』が上映されました。