東京・六本木ヒルズで開催中の第27回東京国際映画祭コンペティション部門出品作「ナバット」の公式会見が10月25日、同所で行われ、エルチン・ムサオグル監督と主演のファテメ・モタメダリアが出席した。戦争という不安定な情勢の下、荒涼とした丘の上の小さな家で病身の夫と暮らす女性ナバットの姿を、繊細なカメラワークで描き出した作品。ソ連解体後の1991年にドキュメンタリーを制作していたムサオグル監督は、戦争に巻き込まれた故郷アゼルバイジャンで村からの避難を拒む女性のエピソードを知って以来、映画化の構想を温めてきたそうで、「ドキュメンタリー作家でも劇映画が作れるし本も書ける。大切なことは自分の経験や考えを作品に反映すること」と持論を語った。東京国際映画祭は10月31日まで開催。詳細は下記まで!映画.comhttp://eiga.com/news/20141026/1/