第27回東京国際映画祭に新設されたCROSSCUT ASIA部門に選出された「メナムの残照」が10月24日、会場となる東京・六本木ヒルズで公式上映された。メガホンをとったキッティコーン・リアウシリクン監督とヒロインを演じたオラネート・D・カベレスがティーチインに臨んだ。同部門の今年のテーマは、「魅惑のタイ」。タイの国民的物語を映画化した今作は、太平洋戦争時のタイを舞台に、日本人の軍人とタイ人の女性とのロマンスを描いたラブストーリー。女性作家トムヤンティー氏が1960年代に発表した小説で、映画化は本作で4度目となり、同国では知らない人がいないほど認知されている物語だ。1942年、バンコクに駐留しビルマへの行軍を待つ日本軍の海軍少尉・小堀(ナデート・クギミヤ)とタイ政府高官を父に持つ美しい娘アリスマン(オラネート)は、日タイの友好の証として結婚することになる。映像化されるたびに旬のスターが起用されてきた同物語だが、今作で銀幕デビューを飾ったオラネートは「永遠のベストセラーなので、緊張しました」。過去に「ゴール・クラブ」(2001)が同映画祭コンペティション部門に出品され、新しいタイプの映画や新世代を支援する姿勢に感動したというキッティコーン監督。詳細は下記まで!映画.comhttp://eiga.com/news/20141024/20/