映画祭では食事がおろそかになりがち。レストラン街に行く時間がとれず、お店が混んでいたり、注文を待つ間に、映画の開始に間に合わないこともよくあった。ところが今年はじめて登場した「東京映画食堂」は、なんとも粋なはからいだ。わたしも大好きなお店ばかり。5人の超有名シェフの味が、リーズナブルに楽しめる、贅沢な機会となった。最高の食材を使ったメニューは、お店のレベルそのままなのに、あまりの低価格で、申し訳ないような気持ちになる。どのシェフのメニューもいずれ劣らぬ美味ですが、なかでも片岡シェフの温かいパスタ、脇谷シェフのコラーゲンたっぷりの豆乳スープご飯には、アリーナに木枯らし1号の吹くなか、おなかも温まり、心遣いがうれしい泣けるメニューでした!それぞれのメニューを考案したシェフの言葉がまた、料理映画のようですね。シェフの方々には大変かとは思いますが、この素敵な企画、来年の映画祭でも、ぜひ開催してください!!(園田恵子)ーーーーーーーーーーーーーー第27回東京国際映画祭を“食”で彩る「東京映画食堂」が、10月24日にオープンした。これに合わせて、5つの有名店のシェフおよび料理人が、会場となる六本木ヒルズアリーナに結集し、映画祭限定のスペシャルメニューを紹介した。東京映画食堂では期間中、日本を代表する5人のトップシェフがそれぞれキッチンカーで出店し、オリジナルメニューを展開。オードブルにメインディッシュ、デザートなど3~4種類のメニューをリーズナブルな値段で楽しむことが出来る。この日は、日本のイタリアンの草分け的存在で「リストランテ アルポルト」のオーナーシェフ・片岡護氏、ミシュラン2つ星のすしの名店「かねさか」の金坂真次氏、フレンチの巨匠ジョエル・ロブション氏の右腕として活躍してきた須賀洋介氏、世界的な認知度を誇る「NOBU TOKYO」のチーフシェフ横山和弘氏、中華料理「Wakiya一笑美茶樓」の料理長を務める小澤善文氏が来場した。詳細は下記まで!映画.comhttp://eiga.com/news/20141024/18/