「市民ケーン」の鬼才オーソン・ウェルズ監督の未完の遺作「The Other Side of the Wind(原題)」が、ウェルズの生誕100周年にあたる2015年に公開される可能性が高まったと、米ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。「The Other Side of the Wind」は、ジョン・ヒューストン扮する気難しい老映画監督が、復活をかけて、ハリウッドのスタジオシステムと戦いながら映画作りに臨むという設定で、ウェルズ自身の経験が投影されている。ウェルズ監督は、1970年から76年にかけて同作の撮影を行い、さらに85年の死去までその完成のために尽力したが、トラブルに見舞われ未完に終わった。権利関係のもつれから、出資者のひとりが仏パリの倉庫に1000リール分のネガを保有することになり、ウェルズ監督のもとに残ったのは45分の編集済みフィルムのみだった。詳細は、映画.comhttp://eiga.com/news/20141110/2/