映画一揆外伝 第4弾「青春・破れかぶれ」井土紀州監督作品「犀の角」×大木萠監督作品「花火思想」は12/13(土)!映画一揆公開時のブログから「犀の角」主演の櫻井拓也さん、富岡英里子さんの記事を再掲載!「犀の角」主演 櫻井拓也 『犀の角』が撮影されたのは今から二年前。当時のことを思い出すと、僕はなんて間違いだらけの事をしてしまってたんだと、反省ばかりです。なんというか、役が決まってからもずっと自分なんかでいいんだろうか、とか、周りの目を気にしてたり。。。役の事よりそんなことばっか考えてた自分に是非とも大沢親分に「喝!」を頂きたい。今ならそんなことで悩んでんじゃないよ!と、当たり前のように思うのですが、当時はそんなしょうもないことで悩んでました。 特にリハなんて全然上手くいかないことばかりで、しかもそれを役を争った仲間に見られるなんて……役が決まってすぐ、監督と川崎さんとポーシャで飲みに行かせてもらった時に、お前らが周りにあぁ、コイツら本気なんだな俺らも負けてらんないな、って思わせなきゃ!!…と言われ覚悟は充分だったのですが、空回りの連続で、下手なら下手なりにやればよかったのですが、変に上手くやろうとしたりで……もうドロップキックかましてやりたいくらいアホでした。リハも中盤に差し掛かった時に、リハ中に何も出来なくなって恥ずかしながら泣いてしまったことがあります。芝居を見てる皆の目が怖くなり、それでも何も出来ない自分のもどかしさで演技中に心が折れてしまいました。本当に情けないです。そんな情けない方角にズルズル行く自分の進路を変えて頂いたのが監督の言葉でした。 「気に入られようとするな、嫌いになってもらえ」 クランクイン間近の現地リハでのことです。 河原の土手でポーシャと3人で座りながら監督が言った言葉。あの時に青二才な僕がすこしでも吹っ切れた瞬間。もがいても前に進まなきゃと。今更気付いてんじゃねぇ!と大沢親分もその隣にいる張本勲も「喝!」と言うでしょう。僕も僕自身に「喝!」です。「喝!」+延髄チョップです。この映画を通して少しでも成長出来た事が自分にとって、この映画が一生忘れられないものになってますし、間違いや失敗だらけでしたが、そういった恥も、色々な方々に観に来ていただけるととても光栄です。私のライバル 富岡英里子(「犀の角」主演)私のライバル[富岡、肩の力抜け!!!][富岡、何か溢れ出て来る感情があったら、我慢しなくていいからな。][人に嫌われたっていいんだ。この作品をよくすることが、皆の為になるんだから。][何か現場に持ってきてみろ。]今でも、芝居をしている時に井土監督のこの言葉達を思い出す時がある。そのおかげがあってか、今の私はあの頃よりも自由に、自分らしく、芝居することを恐れずにいられる気がする。井土監督の言葉は、今でも私の心を叱咤激励しながら支えてくださっているのだ。[富岡、ちょっとは芝居よくなったのかぁ??]犀の角の試写会後の打ち上げ中、井土監督に突然聞かれ、ドキッとした。犀の角を撮影してから、いつの間にか2年が経っていた。その間私は、役者として活動は続けていたが、果たして2年前ポーシャを演じたあの頃と比べて何か変わったのだろうか。その時の私の返事は「わかりません。」だった。私の芝居は、よくなったのか。それは、考え直した今でも正直わからない。只、(少し話はずれるかもしれないが)ポーシャを生きた2年前の富岡英里子が日々生きている中で感じていた感覚と、今の私自身が生きている中で感じている感覚は、当たり前のことかもしれないけれど、違う。だから、もし今また[犀の角]のポーシャを演じることになったとしたら、当時とは全然違うポーシャになるのではないかと思う。あの時のポーシャは、あの時の20歳の私にしか出来なかったポーシャであって、もう当時の感覚を取り戻すことはできない。でも、それでいいと思う。犀の角[日本映画学校俳優科22期卒業制作]の作品となってはいるけれど、私にとっては映画学校時代2年間の集大成ではなく、私が20年間生きてきた集大成なのだから。私の芝居がよくなったか。それはわからない。だけど、私は[犀の角]でポーシャを生きた事で、芝居がもっともっと好きになったし、楽しめるようになったことは確かだ。だから、今の私の目標は、また自分の芝居を井土監督に観て貰う機会があった時に[富岡、あの頃よりいい芝居するようになったな。]と思ってもらうこと。今の私にとってポーシャは、私のライバルなのだ。映画一揆外伝 第4弾「青春・破れかぶれ」12/13(土) 人形町三日月座BaseKOM15:30~ 開場16:00~ 「犀の角」17:10~ 「花火思想」19:00~ トークイベントゲスト・櫻井拓也さん、富岡英里子さん、大木萠監督場所: 人形町三日月座 BaseKOM東京都中央区日本橋人形町1-15-5 柏原ビルB1F東京メトロ地下鉄半蔵門線 水天宮前8番出口より徒歩1分東京メトロ地下鉄日比谷線 人形町駅A2番出口より徒歩1分料金: 当日のみ ¥1500問い合わせ eigaikki@gmail.com映画一揆外伝映画一揆外伝 第4弾「青春・破れかぶれ」井土紀州監督作品「犀の角」×大木萠監督作品「花火思想」は12/13(土)!映画一揆公開時のブログから「犀の角」主演の櫻井拓也さん、富岡英里子さんの記事を再掲載!「犀の角」主演 櫻井拓也 『犀の角』が撮影されたのは今から二年前。当時のことを思い出すと、僕はなんて間違いだらけの事をしてしまってたんだと、反省ばかりです。なんというか、役が決まってからもずっと自分なんかでいいんだろうか、とか、周りの目を気にしてたり。。。役の事よりそんなことばっか考えてた自分に是非とも大沢親分に「喝!」を頂きたい。今ならそんなことで悩んでんじゃないよ!と、当たり前のように思うのですが、当時はそんなしょうもないことで悩んでました。特にリハなんて全然上手くいかないことばかりで、しかもそれを役を争った仲間に見られるなんて……役が決まってすぐ、監督と川崎さんとポーシャで飲みに行かせてもらった時に、お前らが周りにあぁ、コイツら本気なんだな俺らも負けてらんないな、って思わせなきゃ!!…と言われ覚悟は充分だったのですが、空回りの連続で、下手なら下手なりにやればよかったのですが、変に上手くやろうとしたりで……もうドロップキックかましてやりたいくらいアホでした。リハも中盤に差し掛かった時に、リハ中に何も出来なくなって恥ずかしながら泣いてしまったことがあります。芝居を見てる皆の目が怖くなり、それでも何も出来ない自分のもどかしさで演技中に心が折れてしまいました。本当に情けないです。そんな情けない方角にズルズル行く自分の進路を変えて頂いたのが監督の言葉でした。「気に入られようとするな、嫌いになってもらえ」クランクイン間近の現地リハでのことです。河原の土手でポーシャと3人で座りながら監督が言った言葉。あの時に青二才な僕がすこしでも吹っ切れた瞬間。もがいても前に進まなきゃと。今更気付いてんじゃねぇ!と大沢親分もその隣にいる張本勲も「喝!」と言うでしょう。僕も僕自身に「喝!」です。「喝!」+延髄チョップです。この映画を通して少しでも成長出来た事が自分にとって、この映画が一生忘れられないものになってますし、間違いや失敗だらけでしたが、そういった恥も、色々な方々に観に来ていただけるととても光栄です。私のライバル 富岡英里子(「犀の角」主演)私のライバル[富岡、肩の力抜け!!!][富岡、何か溢れ出て来る感情があったら、我慢しなくていいからな。][人に嫌われたっていいんだ。この作品をよくすることが、皆の為になるんだから。][何か現場に持ってきてみろ。]今でも、芝居をしている時に井土監督のこの言葉達を思い出す時がある。そのおかげがあってか、今の私はあの頃よりも自由に、自分らしく、芝居することを恐れずにいられる気がする。井土監督の言葉は、今でも私の心を叱咤激励しながら支えてくださっているのだ。[富岡、ちょっとは芝居よくなったのかぁ??]犀の角の試写会後の打ち上げ中、井土監督に突然聞かれ、ドキッとした。犀の角を撮影してから、いつの間にか2年が経っていた。その間私は、役者として活動は続けていたが、果たして2年前ポーシャを演じたあの頃と比べて何か変わったのだろうか。その時の私の返事は「わかりません。」だった。私の芝居は、よくなったのか。それは、考え直した今でも正直わからない。只、(少し話はずれるかもしれないが)ポーシャを生きた2年前の富岡英里子が日々生きている中で感じていた感覚と、今の私自身が生きている中で感じている感覚は、当たり前のことかもしれないけれど、違う。だから、もし今また[犀の角]のポーシャを演じることになったとしたら、当時とは全然違うポーシャになるのではないかと思う。あの時のポーシャは、あの時の20歳の私にしか出来なかったポーシャであって、もう当時の感覚を取り戻すことはできない。でも、それでいいと思う。犀の角[日本映画学校俳優科22期卒業制作]の作品となってはいるけれど、私にとっては映画学校時代2年間の集大成ではなく、私が20年間生きてきた集大成なのだから。私の芝居がよくなったか。それはわからない。だけど、私は[犀の角]でポーシャを生きた事で、芝居がもっともっと好きになったし、楽しめるようになったことは確かだ。だから、今の私の目標は、また自分の芝居を井土監督に観て貰う機会があった時に[富岡、あの頃よりいい芝居するようになったな。]と思ってもらうこと。今の私にとってポーシャは、私のライバルなのだ。映画一揆外伝 第4弾「青春・破れかぶれ」12/13(土) 人形町三日月座BaseKOM15:30~ 開場16:00~ 「犀の角」17:10~ 「花火思想」19:00~ トークイベントゲスト・櫻井拓也さん、富岡英里子さん、大木萠監督場所: 人形町三日月座 BaseKOM東京都中央区日本橋人形町1-15-5 柏原ビルB1F東京メトロ地下鉄半蔵門線 水天宮前8番出口より徒歩1分東京メトロ地下鉄日比谷線 人形町駅A2番出口より徒歩1分料金: 当日のみ ¥1500問い合わせ eigaikki@gmail.com