「一に脚本、二に役者、演出は三番目」というのが、ドラマや映画、演劇の定説だ。どんなに名優を揃えようが、脚本が面白くなかったら、名作には成り得ない。演出面でも同じで、どんなに優れたディレクターや監督が作品を手掛けようが、脚本の拙さは致命傷になる。故・黒澤明さんや山田洋次氏ら巨匠と呼ばれる人たちはそれが分かっているので、自分で脚本まで書くこともある。巨匠と称されるような人は大抵、脚本も書けてしまう。両氏と世代は違うが、『あまちゃん』(NHK)に登場した松尾スズキ氏らも演出と脚本のどちらも手掛ける。脚本が大切なのは誰でも分かっていること。ところが、ドラマ界においては黎明期からしばらく脚本家が日陰者扱いされた時期があり、やっと作者の名前が前面に出たのは1976年。記念すべき第一作は「山田太一作品」と銘打たれた『男たちの旅路』(NHK)だった。同時代には倉本聰氏や故・向田邦子氏、故・市川森一氏らも大活躍したことから、見る側も誰が作者なのかを意識してドラマを選ぶようになった。詳細は下記よりチェックイン![現代ビジネス]http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41887#gunosy