『磯崎新の「都庁」』平松剛を読了。 面白い本です。 内容は新宿の新都庁舎の建築コンペをめぐり、 師弟関係でもある丹下健三と磯崎新ご両人の、内なる戦いを描いたものですが、 この著者、構造設計が本業とは思えないほど文章と構成が巧みで、 現在進行形のコンペ構想の事務所の様子から、 磯崎の生い立ちに突然フラッシュバックしたり、 また当時の所員のインタビューに戻ったりといった、 かなり複雑な構成を軽々とやりとげていて、 まるで見事な映画シナリオを読んでいるようです。 http://cinefil.tokyo/_ct/16820023