Behind the Camera この映画を撮ろうと決心したのは、2011年3月11日のあの大地震の日だった。 テレビに映し出された想像を超えた映像に呆然となり、自分自身がそれまで依って立っていた礎がすべて崩れ去って、虚空に投げ出されたようだった。多くのメディアはこの自然現象に対して、津波が人間の敵のような論調で多くの命が失われた無惨な現実を伝えていたが、私は違和感を覚えていた。 自然は、海は、地震は、人間の命を奪うのか。 人間は自然を、自分たち自身を、どのような存在としてとらえればいいのか。 その一つの大きな『キー』となるのが、死生観なのではないか•••そう感じた。 http://cinefil.tokyo/_ct/16837619