ポップな色彩と透明感あふれる映像美ゼロ年代の東京を生きた僕らのための青春群像劇舞台は東京都世田谷。初恋、失恋、家出、進路、援助交際等のキーワードが散文詩的に散りばめられ、ど こか懐かしさとゼロ年代特有の鋭さが混じり合う。監督自身の実体験をもとに15年の時を経て書き上げら れた。2015年、かつてモラトリアムを過ごしていた大人たちに送る物語が誕生した。根拠のない中途半 端な衝動だけで高校三年最後の夏を駆け抜ける《少年たち》とそれを陰ながらあたたかく見守る《大人たち》。 柔らかでポップな色彩と透明感あふれる映像が印象に残る。メガホンをとるのは園子温を師事する田中佑和。http://cinefil.tokyo/_ct/16850111