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『遺言ー原発さえなければ』を観て。御木茂則(キャメラマン)さんからのコメントです。 映画『遺言 原発さえなければ』(監督:豊田直己/野田雅也 編集:安岡卓治 13) 福島県飯館村の酪農家の方々を被写体にして、3.11以降の日々を描いたドキュメンタリー映画です。昨日、観てきました。 上映時間3時間45分、スクリーンをずっとずっと注視し続けていました。すごい見応えがありました。 これからも3.11を題材にした作品は作られると思いますが、作り手として必見の作品だと感じてます。 この作品がある今、安易に現実をなぞり返して撮る作品は許されないです。僕はこの映画から大切な燃料を頂きました。 数々のドキュメンタリー映画の話題作をプロデューサー・編集として送り出してきた安岡卓治さんが編集で携わってます。 安岡さんは、小中高と専門学校を通した僕の学生生活で大切な恩師です。 『遺言 原発さえなければ』は東中野の映画館、ポレポレ東中野で毎日満員で上映中です。 http://yuigon-fukushima.com/
映画『東京難民』を観て 旦 雄二(映画監督) つよく打ちのめされた。傑作である。これは、いまの東京、日本を生きる者にとって必見の問題作だろう。 佐々部清監督は、この国が抱える のっぴきならない課題に真正面から挑み、それでいて、そうした場合にありがちな、主観的メッセージをただ一方的に押しつけるだけの生硬な悪しき「社会派」作品に堕することなく、映画を通じて提示されるさまざまな問題を観客一人ひとりがそれぞれなりに自分に引き寄せて自由に、かつ複眼的に考察できる余裕を充分に持った、しかも映画的興趣に富んだ一級の娯楽エンタテイメント作品として仕上げておられる。 登場人物の一人ひとりが、それぞれの事情を存分に表出させ、生きて動いている。輝いている。それぞれ、そして全員で、映画に深い奥行きと大きな広がりを もたらしている。主人公やその仲間はもちろんのこと、カタキ役のはずのボス店長までもが、自らが置かれている現実の中で そのようにしか生きられない生をギリギリ生きている者として、愛おしくさえ見えてくる。それは、この映画が持つ、つよい説得力、訴求力によるものだろう。 映画的ルックも じつに適確で申しぶんなく、作品世界に完璧にマッチしている。 物語の着地がまた、そののちへの希望を孕んで、素晴らしい。 主人公が最後に、ある人物と出会うのだが、だれが演じているのか しばらくは気づかないほどの、その演者の、役への見事な成り切りようと名演に支えられて、終幕にふさわしい、じつに味わい深い場面になっている。 原作が存在することを、不勉強ながらエンド・ロールを拝見して初めて知ったが、このような、実現が難しい、しかし いま最も必要とされる題材を映画にしようとなさった皆さんに、心から敬意を表したい。 http://tokyo-nanmin.com/
威厳ある頑固な中年英国婦人役に、今トンプソン以上の適役はいない。そして子どもたちにそんな英国婦人のイメージを作り上げたのはメリー・ポピンズかもしれない。映画のポピンズは朗らかさもあるけれど、原作ではもっと不機嫌で手厳しい。本作は映画と原作の間を行き来しながら、原作者トラヴァース夫人がどのようにポピンズを作り上げたか、それをディズニーがどのように映画用に脚色していったか、二人の間のバトルと、その理由になったトラヴァース夫人のトラウマを解き明かす部分でできあがっている。 ポピンズは子どもたちの書いたこんなナニーにきてほしいという手紙を手にやってくるのでてっきり子どもたちを助けるために来たのだと、それはウォルトじゃなくても思うところ。が、そこにおそらく夫人自身も気がついていなった亡き父の人生へのトラウマがあることにウォルトが気づく。それによって映画「メリー・ポピンズ」が誕生し、トラウマから解放され、自分の創作意欲を再発見した夫人もポピンズを書き続けられた、とエピソードを重ねて描き出す。 ドラマは娘と父の葛藤と、原作者と映画人たちのバトルで出来上がっているけれど、ここにミュージカル映画の傑作ソングである挿入曲の誕生などのエピソードを加えバック・ステージ物としても楽しめるように作られているのが楽しい。 役者たちもいい芝居をしているのにオスカーに無視されたのは、ウォルト・ディズニーがユダヤ嫌いだったからだとはもっぱらの噂である。
昨年の「しあわせ気分映画」が『天使の分け前』だったら、ことしの「しあわせ気分映画」はこの『シンプル・シモン』です。 http://www.youtube.com/watch?v=V09h1LFVl18 アスベルガーのシモンが大好きな兄ちゃんのために完璧に一致する恋人を探しに出かけます。 でもね、人は、恋は、統計では測れない。 シモンを演ずるビル君はスカルスガルド一家の最終兵器、といわれている可愛い系イケメン。今をときめいちゃってる兄貴アレクサンダーと売り出し中グスタフに追い付け追い越せ、と応援しちゃいます。ちなみに親父はステランです。実はけっこう好みです、この一家。親父さんにインタビューしたと聞いたんですけど、男の子は一人以外みんな俳優になったそうです。 お話も幸せでいいんですが、衣装やアクセサリー、美術などがすっごく北欧テイストのかわいらしさ。まりめっ子とか好きな人、ムーみんが好きな人は必見です。 公開はGWの始め、四月の末くらい。お楽しみに
『虹を掴む男』という映画は1947年のダニー・ケイ主演コメディ。『虹をつかむ男』 は西田敏行主演の寅さんオマージュ山田洋次映画。どちらも原作はユーモア小説家 ジェームズ・サーバーの短編『ウォルター・ミティ氏の秘密の生活』。高校生の頃、 和田誠さんの『お楽しみはこれからだ』に紹介されていたダニー・ケイの作品をテレ ビで見て、原作が読みたくなって文庫を買った。もしかしたら今もどこかにあるか も。 寅さん映画のアバンタイトルはいつも寅の夢の世界だった。寅の夢は、その時々の はやりもんを組み込んだ物語になっていて、現実の寅とは違う劇的なヒーロー寅次郎 が活躍するんだよね。それはつまり、寅もウォルター・ミティなんだってことで、山 田洋次は『虹を掴む男』が好きなんだろうということ。 というか、映画ファンはみんなどこかウォルター・ミティで、自分が映画の主人公 になる物語を妄想して楽しむもの、だったと思う。少なくとも私はずっとそうだった し、今だってそうでありたいと思っている。 さて。というわけで久々に映画化された『ウォルター・ミティの秘密の生活(原 題)』邦題は『LIFE!』。ベン・スティラーが監督・主 ...
というのはですね、アクション系のアメリカ映画なら主役はハントでしょう。もち ろんこの映画でも二人が主役なんだけれど。アメリカンな前のめり人生楽しまなく ちゃタイプのハントを盛りたてるためには、ラウダをやなやつにすれば簡単なんで す。でも、ハワードはラウダの生き方をリスペクトし、ハントの生き方を愛してい る。どっちも大切にしていところがいいんですね。それがロン・ハワード監督のいい ところ、いい人だなぁっていつも信頼して映画を見られるところだと思います。